2人に1人が?!

しかし、いかに男性に美容整形を利用して美しくなろうとする意識が広く浸透しているといっても、やはり女性の美しくなりたい思いには敵いません。2007年2月に朝鮮日報が報じた記事によると、慶熙大学被服学科のオム・ヒョクシンさんが、博士学位論文「顔に対する美意識と美容整形手術に対する認識」のために、ソウル・京畿地域に居住する18歳以上の女性810人を対象に行ったアンケート調査の結果、回答者のおよそ70パーセントにもおよぶ566人が、「ルックスのためにストレスを受けたことがある」と回答し、2人に1人の割合で、手術を1回以上受けたことがあると回答したそうです。特に抵抗がないのが、25~29歳の方々で、実に81.5パーセントもの回答者が、手術の必要性を感じており、61.5パーセントもの回答者が手術を経験していたそうです。

女性有名人たちの芯の強さ

美容整形で盧武鉉前大統領が二重まぶたになった際に、権良淑夫人も同時に同じ施術を受けていたことは先述の通りですが、韓国芸能界の女性たちも、手術を受けている女性が数多くいます。なぜこう言い切っているのかと言えば、それは本人がカミングアウトしているからです。歌手のチョン・ヘビン、イ・アン、イ・ジヘといった女性たちが、自ら手術を受けたことをカミングアウトしているのです。その背景には、彼女たちが表現を職業として生きているということもあるにせよ、本当の自分の美しさというものが、外見に拠るものではなく、内面や能力に見出したという自負があるのかもしれません。そして、それをさらに深読みしてみれば、その自信を得るに至ったきっかけこそが美容整形であるというアンビバレントな構造があり、なればこそ韓国の人々はさほど抵抗を抱かずに、手術を受けようと思うのかもしれない――と考えることもできるのではないでしょうか。